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コラム第4回
商品計画について
林のコラム

2004年1月
青果物流通コンサルタント     林 悦萬

1.はじめに

 青果の部門運営の基本は、『数値目標の明確化と管理密度の強化』です。
 数値は予算というかたちでかかげられていますが、ではこの予算をどのようにして達成していくか(数値目標の明確化するか)ついて具体的にする必要があります。
 この月(日)、どの商品をどのくらい仕入れて売るかという計画が必要です。
 これを『商品計画』とよび、予算達成の為に、単品ごとに販売計画を組み立てる、
 即ち、1品1品について、月ごと、週ごと、日ごとにどれくらい売るかをキチント決める、毎日の業務の中でどんな作業をしていかなくてはならないかはっきりさせなくてはなりません、これらの、商品を通じて行うこの作業の仕組みを『商品計画システム』と言います。
 商品計画システムとは商品を販売するための道具なのです。
 お店の人が、より専門度を高め、自主独立して、仕事が出来るためには 、この、商品計画システムを理解し、活用できることが必要です。
 結果として、
◆仕事をシステム化し 
◆管理密度を向上させ
◆ 全員が参加することによって
◆従業員一人一人が明確な目標と各自の役割りを確認し
◆働きがいのある職場を作る

2.商品計画と売場づくり

 商品計画と売場づくりはどういう関係にあるのでしょうか? 商品計画が具体的
 に表現されるのが、売場だということです。
 商品計画を芝居に例えれば売場は舞台なのです。
 では、その芝居(舞台)を成功させるカギはなんでしょうか?
 いいプロデュ−サ−が、いい脚本を選び、いい演出家、いい俳優を選ぶことに尽きます。販売で言えば『発注』です。

『良い売場』を作る為には、『良い発注』を行うこと。
『良い発注』を行うために売場のことを考えた計画を立てることです。
これが『商品計画』なのです。

3.商品計画の内容(販売の四原則)

 良い売場をつくるためのスタ−トは、良い発注にあり、良い発注をするには良い計画をたてることにあるのですが、それでは1品毎に何について計画するのでしょうか?
 さそれは、品揃え、商品構成、売価、販売促進です。
 これを販売の四原則といいます。
 商品計画は、販売の四原則を単品毎に考慮して、仕入れ、作業、売場づくりに表現したものです。
 1.品揃え
  品種、産地銘柄、等級、サイズ、販売形態別にとらえる
  品揃えはアイテム(SKU)でとらえる
  マ−ケットの消費実態とそのお店が地域で果たす役割を考慮する必要がある

 2.商品構成
  品揃えが決まったら、どの商品(SKU)にどの程度のウエイトをかけて販売していく
 か、これが商品構成です。
 商品構成を決めるには、品揃えを決めるのと同じ手順が必要ですが、特に生産情報を把
握することが大切です。売場づくりの良し悪しを決めるのは、商品構成です。

 3.売価(値入、ロス)
  値入率は(差益率+ロス率)です。単品ロスを把握していなければ値入は出来ません。
  値入を考えるうえで大切なのは、消費量と買い易い売価に加工して、販売単位を決めることです。
  マ−ケットでの消費実態を良く知り、量的にどの程度の大きさで販売するか決めることです。
  ロス、販売単位、買い易すい売価(値頃)、適正な利益を考えて値入する。

  注意1 競合店の価格調査をして、マ−ケットプライスを把握する
  注意2青果物は消費者にとって大変身近な、しかも食料費に占める割合は約20%近くにもなる商品です。極端なミックスマ−ジンはさけるべきです。
  注意3値入は原価だけを基準にするものではありません、販売する時に商品価値があるかどうか、よくみきわめて値付けする

 4.販売促進
  商品をお客様に届ける演出が大切です。
  良い売場づくりと商品そのものの良さが販促の基本です。
  販売促進のポイントは、
  .良い売場を作る
  .単品商品の提供方法、パッケ−ジが工夫されている
  .単品商品を販売する為に什器が工夫されている
  .プライスカ−ド、セ−ルスト−ク等を表示し、情報を提供する
  .タイムリ−な催事を行う
  .常に、だれかが売場にいること